も語らなかった“日米核密約”の正体 安倍晋三・岸信介をつなぐ日本外交の底流/河内孝【1000円以上送料無料】 価格:880円(税込、送料別) (2022/3/25時点)楽天で購入 |
民主党政権時代の岡田克也外相が指摘し、広く日本国民の知るところとなった、米軍による日本への核の持ち込み等に関し、様々な文献を元に当事者同士のやり取りを再現し、日米間で必ずしも一致しない解釈や、要人の想定外の発言に日米双方の担当者が慌てふためく様子等を紹介しながら、来るべき安保再改定に備えるとしたら、対米交渉よりも、日本人自身がどう生きるかが問われているとしている。
第1章では、外務省の調査と有識者調査の解釈の違いや、そもそも密約と呼ばれているのが、何に対する約束なのかを明らかにし、本書での対象を核持ち込みに絞り込みます。
第2章では、岸信介首相とダレス国務長官、マッカーサー大使らとのやり取りを経て、60年日米安保改定が成立するまでの大まかな流れが示されます。
第3章では、条約改定交渉における条文の解釈を巡る日米の確認を経るなかで「討議の記録」が作られます。
第4章では、「討議の記録」を以て、密約があったと言えるのか検証していきますが、米国も結構曖昧を駆使します。
第5章では、これまでを振り返ったうえで、平和を求めて核や軍隊を持たず、それでいて核の傘に守られている矛盾を改めて指摘し、覚悟を持って安保再改定することを提案しています。
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